7月から8月にかけて4回に渡って開講された”井上智ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~Step3″。コロナ禍での初開講となりましたが、ひとまず無事に終えることができました。
井上智先生によるこのジャズ講座は、bf Jazz Schoolでの初開講からちょうど10年を迎えました。今回はこれまで通りHAKUSAN Laboでの対面受講に加えて、Zoomを使ってオンラインで同時配信するという、ハイブリット型セミナーとしてお送りいたしました。まさに今、教育の現場では新しい生活様式に沿った学びのカタチが模索されている真っ只中。学びを提供するスクールとしても今回の試みには考えさせられること、感じることが多かっただけに、受講されたみなさんも何かこれまでとは違うものを感じられたのではないでしょうか。
今回Step3には、合わせて8名のさまざまな楽器の方が受講されました。みなさんは、短くて1年、長い方だと2年をかけ、この井上智ジャズ講座の全ステップを攻略されたことになります。また、数年前にすべてのステップを受講し、理解を深めるために再受講というリピーター様もいらっしゃいました。中でも、このStep3が内容としては最も複雑なものではありましたが、井上智イズムが受講された方に浸透している感じをとても強く受けました。
講座の最後に、井上先生は「音楽の道は始まったばかり」という言葉を残されました。Step1の初回には、「自分なりの理論を築いて欲しい」という言葉を必ず掛けられますが、Step3を受講し終えたみなさんの中では、自分なりの理論の輪郭がぼんやりと見え始めているのではないでしょうか?きっと、また新しい音楽の道が始まっていることと思います。音楽の道は果てしなく続く道、ゴールなき道、その都度新しいスタート地点に立ち続ける道なのだと、井上先生から教えていただきました。
コロナ禍で10年目を迎え、オンライン同時配信という新しい一歩を踏み出した井上智ジャズ講座。今年は秋にStep1,2を予定しております。しばらくは大変な社会情勢が続くことと思いますが、この講座がもっともっと長く続いてゆくこと、そして新しいカタチで新しい出会いが増えていくことを願っております。
▷Step1から徐々に勉強していけたので、最後のステップ(Step3)が一番理解度が高まり良かった。
▷曲を使ってのスケール練習方法など実践的な内容が印象に残った。
▷井上先生の教え方は楽しくて分かりやすいです。
▷2回目の受講ですが、1回目より分かることが増えたと思います。
▷オンラインは気軽に参加できるのが良かった。
(文:bf Jazz School竹田宗一郎)