夏から秋へ季節の移ろい、特に今年は急激な変化でしたね。
そんな9月から10月にかけて、井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」Step1を開講いたしました。
初回は冷房環境の中ほとんどの方が半袖で受講しておりましたが、最終回はみなさん秋の装いに身を包み、そして季節はずれの大型台風の直撃に遭いました。
台風の影響で来られなかったり最後まで参加できなかった方がいらっしゃったのが本当に残念ですが、本講座は春と秋の年2回開講しております。
同じStepでも講座内容が毎回少しずつマイナーチェンジしてお届けいたしますので、また次回以降もお会いできることを心待ちにしております。
■音楽歴さまざまなみなさんとともに…
3段階のカリキュラムとして構成された本講座の入り口であるStep1。
Step3まで連続した内容の講座となりますので、みなさまにこのStep1から受講いただいております。
当然と言えばそうなのかもしれませんが、本当にさまざまな音楽歴をお持ちの方が集まってきます。
不思議なことに、ジャズから始めた人が意外と少ないんですよね。
今回参加されたみなさんも、ギターやエレキベースの方はロックやR&Bが多かったり、ピアノや管楽器はクラシック音楽が多かったりと、楽器によっても傾向があっておもしろいです。
ところが、それぞれの音楽的な背景によって、楽譜を読むのが得意だったり苦手だったり、コード弾きができたりできなかったり、特徴が癖や偏りとなって現れてきます。
もし、ジャズに関して、ジャズをやる前に他の音楽をやってきた人が多いのであれば、その人に合う学習の道筋を見つけていくのが結構大事なのかもしれません。
■ナンバーシステムを使った練習のススメ
全てのStepにおいて井上智先生が提唱しているナンバーシステム。
これの汎用性の高さは本当に素晴らしいと、今回私は改めて感じました。
ナンバーシステムとは、ドレミファソラシを1,2,3,4,5,6,7に置き換え、メロディーとコードを数字で捉える考え方です。
講座の中では、スタンダードを何曲か取り上げて、数字でメロディーとコードを歌ったり、楽器で演奏しました。
#4や♭7など、少し変わった音が出るたびに撃沈し、井上先生が「ちゃうでー」と突っ込んではもう一度復習…何度も何度も繰り返し歌う場面もたくさんありました。
この4回という少ない回数と短い時間では、このナンバーシステムに全然慣れずに終わった方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、しばらくこの練習を続けてみて欲しいというのが、本レポートを執筆している私の願いであり、もちろん井上先生ご自身の願いでもあると思います。
クラシック音楽出身である私が本講座に関わらせていただいて約1年、コード進行や、コード進行に伴うメロディーやソロの歌い方への理解が格段に深まりました。
具体的に何がどう効果的なのかを語り始めると長くなりますので、割愛させていただきますが、どんな音楽歴の方にも必ずプラスになるメソッドだと自信を持ってお伝えしたいです。
そして、ナンバーシステムについて詳しく知りたい方は、ぜひ本講座を受けられることをお勧めいたします。
■4回の講座を終えて
回を追うごとに、参加されたみなさんの歌声が少しずつ大きくなり、楽器から生まれるひとつひとつの音の表現力が増していったように感じられました。
毎回恒例となりました最終回の懇親会とセッション、今回もとても素敵な時間になりました。
またbfのマンスリージャムセッション等で一緒に演奏できる日を楽しみにしております♪
講座の具体的な内容と項目はこちら
文:竹田宗一郎(bf Jazz Schoolスタッフ)