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このイベントは “bf Jazz School” の運営母体であります “株式会社ベースフェイス”
(イベントプロデュース企画運営)が主催いたしました。
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■魚沼の空と大地のめぐみを受けて
今年で9回目を迎える”Summer Jazz Seminar@魚沼”が、
2017年9月1日~3日の2泊3日で開講されました。
参加総数50名の内、インストセミナー受講35名、ヴォーカルセミナー受講12名、聴講3名。
受講楽器は、ピアノ・ベース・ドラムス・サックス・ギター・フルート・トランペット、ハーモニカ等様々。
首都圏や地元新潟のほか、広島、富山、名古屋、石川、栃木、福島など各地からお集まりくださいました。
私はスタッフとして初めて参加させていただきました。
会場の新潟県魚沼市を含め、台風15号による天気の崩れがやや心配されておりましたが、台風は一体どこへやら…3日間とも天気に恵まれ、とても気持ちよく過ごすことが出来ました。
青い空はもとより、周りを見渡せば緑の山々、少し黄金色に色づき始めた田園風景はとても美しい。
素敵な景観とおいしい空気、そして豊かな大地のおかげでいただけるおいしいお米。
自然のめぐみをいっぱいに受けながら、まさにJazz漬けの3日間を過ごしてまいりました。
■同じグループの仲間は運命共同体
朝から夕方までのプログラムは、毎年お世話になっている魚沼市小出郷文化会館を全館借り切り、大ホールや小ホール、すべての練習室を利用して行われました。
各講座で使用するピアノは、ベヒシュタインのフルコンや、スタインウェイのグランドが2台など、ピアノで受講のみなさまには、これもこのセミナーの楽しみのひとつのようです!
夕方からは宿泊先に戻り、ジャズ講座(座学)、先生方と飲みながら楽しむジャムセッションと、ジャズ漬け・ジャズ一色の3日間(ヴォーカルクラスは2日間)となります。
会館での講座は、受講生のみなさんと先生方は10名程度のチームに分かれて、3日間(ヴォーカルクラスは2日間)のほとんどの時間を一緒に過ごします。
インストクラスのチームでは、各担当の先生が司令塔となり、チームごとにセッションしながらアンサンブルを磨いていきます。
ヴォーカルクラスは、平賀マリカ先生とサポートコーチとともにグループレッスンが展開されます。
一般的なジャムセッションでは、その場で出会い、演奏が終わればそれで終わりということも多いですが、このジャズセミナーではチーム内で何度も共演を重ねお互いの音を聴き合います。
■音になり、歌になり、音楽になってゆく
セミナーを受講された方は、ジャズや楽器の演奏が初めての方から、普段からセッションやライヴで演奏されている方まで、音楽経験はさまざまです。
みなさんの経験や知識の程度に沿い、先生方が講義を展開され、たくさんのアドバイスやヒントが散りばめられていました。
私は各チームの様子を巡回しておりましたが、先生方や受講生の個性によって、その場の雰囲気や音楽へのアプローチが十人十色でした。
しかし、異なる中にも共通することが2つあったように思います。
1つ目は、歌へのアプローチ。
楽器のグループでは歌うように楽器を演奏することが、どのチームでも大なり小なり1つのポイントのようでした。
ヴォーカルクラスはもちろん歌のレッスンをしているわけなのですが、平賀マリカ先生は「まずは楽器を奏でるように声を出すこと」が大切だと説いていました。
楽器は歌うように、歌は楽器を奏でるように…違うコースを選んでいるけれどもみんなひとつの頂上を目指して山を登っていくようで、これはとてもおもしろいなと思いました。
2つ目は、一緒に演奏する人と音楽でコミュニケーションすること。
どのチームも、音符やコードのひとつひとつまでディスカッションしたり、先生がアドヴァイスされておりました。
もちろん、学習としてはそういった技術や知識の習得が音楽でコミュニケーションすることに繋がります。
ただそれだけではなく、細かいことまでこだわっていくその時間が、アンサンブルをより深いものにしていたように思います。
ひとときの出会いではなく、本当の音楽仲間になっていくような感覚を、きっと受講生のみなさんも感じられていたのではないでしょうか。
■本番・大団円・閉講
3日間を締めくくるのは、小出郷文化会館大ホールでのコンサート♪
「サマージャズフェスティバル@魚沼・Meet The Jazz Vol.9」に出演です!
一期一会の出会いが音楽として形になるコンサート本番。
前半の最後のプログラム”魚沼Jazz Festival Orchestra”では、小出高校吹奏楽部と福島県南会津郡只見町有志のみなさんに強力なホーン隊として加わっていただきました。
只見町有志みなさんは、セミナー開講の前に二度ほど一部の先生とコーチがクリニックに伺い練習をしていただき、小出高校へはセミナー前日にクリニックに伺いました。
セミナー受講生のみなさん、小出高校吹奏楽部のみなさん、只見町のみなさん、コンサートはいかがでしたか?
この場では言葉として上手く表現できませんが、写真を撮りながら演奏を拝聴していた私は、いろいろなことを感じさせられ、考えさせられました。
きっと出演されたみなさんは、演奏した実感とともに記憶に残るコンサートになったのではないでしょうか。
コンサートだけでなく、コンサートまでの過程となる練習やレッスンの時間の1分1秒も本当にかけがえのない素敵な時間で、コンサートという形でひとつ区切りをつけて閉講ということになりましたが、きっとこれから音楽をする時間はもっと魅力ある一瞬の積み重ねとなってゆくのだと思います。
今回学ばれたことはおそらく1年先、あるいはもっと先にやっと実るのだと、閉講式で池田篤先生、椎名豊先生はじめすべての先生がおっしゃっておりました。
その実りの時期が来るまで、そしてより大きな果実を実らせるべく、これからの時間を楽しみながら、まっすぐ音楽に向き合ってまいりましょう♪
最後になりましたが、このセミナーに関わってくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今年のジャズセミナーは、参加者・講師・コーチ・スタッフ総勢73名が魚沼に集まりました!
”JAZZ”というKeywordでこれほどのメンバーが一体となって共有できた時間はかけがえのないものです。
「また来年魚沼で!」が合言葉となり、
『魚沼ロス』という言葉まで生まれた”Summer Jazz Seminar@魚沼Vol.9″。
スタッフ一同とても嬉しく思っております。
来年は記念すべき第10回となります!
「また?来年…魚沼でお会いしましょう♪”」
文:竹田宗一郎(bf Jazz School)