3月4日に開幕した井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」。
4月22日(土)をもちまして、全4回の講座を終了いたしました。
今回Step1には、ギター・アルトサックス・テナーサックス・ピアノのプレイヤー10名の方に受講いただき、初回から最後の講座まで、とても和やかな雰囲気に包まれました。
※本講座は、毎年春と秋に開講(春:Step1&3,秋:Step1&2)しております。
同じStepでも講座内容が毎回少しずつ変更となっていますので、
繰り返し受講されることで、より深く幅広く理解していくことが可能となります。
一度受講なさった方もぜひ繰り返し受けられることをお勧めいたします。
「インプロヴィゼイションへの基礎的準備 理論と実技をリンクさせ、日々の練習や実際の演奏に役立てるために」。
昨秋に続き今回もこのコンセプトの下、学習を進めていきました。
名実ともに素晴らしいギタリストでいらっしゃる井上智先生ですが、NYニュースクール大学で教鞭を取られていたことはご存知の方も多いでしょう。
そんな教育者としてのキャリアも豊富な井上先生。
アメリカ在住中に、ジャズピアニストであり教育活動にも熱心なバリー・ハリス氏が行うワークショップに携わることがあり、大変感銘を受けたのだそうです。
bfの恒例イベントとして定着しつつあるこの講座は、バリー・ハリス氏のワークショップを参考にしていることがたくさんあるのだとか…。
Step1のテーマは、「トライアド」(三和音)です。
とにかくアルペジオを歌い、スケールを歌い、歌えるようになったら楽器で音を出していきます。
ワン・スリー・ファイヴ・スリー・ワン、ワン・ツー・スリー・フォー・ファイヴ・フォー・スリー・ツー・ワン♪(ドミソミド、ドレミファソファミレド♪)という具合です。
CのキーができたらF。
メジャー・キーでできたらマイナー・キー。
それもできたら半音下からアプローチ。
テンポを速くして…基本的にはこういったことの繰り返しです。
やってることはとてもシンプルで、受講者のみなさんも頭ではなんとなく理解できたようなそぶりをしていましたが、実際に演奏してみると意外と苦戦するみたいです。
受講者のみなさんの中には、自分にとっては難易度が高いなと思った方もいらっしゃると思います。
それでも、今回の講座は、受講者のみなさんがお互いなんとなく支えあいながら課題にチャレンジされているように見えました。
ときには互いに声を掛け合いながら課題にチャレンジしたり、中には笑いを誘って場を和ませる方もいらっしゃいました。
もちろん、井上先生の口からときどき飛び出す関西系ギャグも、しっかりウケていたように思います(笑)
今回この講座全体を通して感じたのは、決して1人では味わうことの出来ない、いろいろな人との関わりの中から生まれる楽しさが、ワークショップの醍醐味だということです。
特にこの講座は、先生も受講者の方々もお互いの顔がちゃんと見え、名前を覚えあい、なおかつ1人1人の音がちゃんと聞こえます。
本当に素敵な時間と空間を提供できる講座だと、スクールのスタッフも自負しています。
今後も定期的に開催する予定ですので、ぜひ1人でも多くのジャズ愛好家の方々に参加していただき、より豊かで楽しい音楽ライフを手にしていただきたいです。
最後の講座の後には、井上先生を囲んで懇親会を行い、セッションでの演奏を楽しみました。
講座で取り上げた曲や定番のスタンダードナンバーを、カルテットやクインテットで贅沢に歌い上げました!
セッション終盤には、たまたまスクールでレッスンをされていたドラムの横山和明先生が立ち寄ってくださり、井上先生と横山先生のデュオを披露してくださいました。
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文:竹田宗一郎(bf Jazz School)