井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」Step3を開講・終了致しました♪

井上智先生による「ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」Step3を開講・終了致しました♪

新しい扉を開く、ジャズの理論は自分で創るもの

今年で10年目を迎えた bf Jazz Schoolの看板講座「井上智ジャズ講座~セオリー&パフォーマンス~」。
緊急事態宣言期間の中ではありましたが、Step3の全4回を、2021年7月4日(日),17日(土),8月1日(日),21日(土)の日程で無事に開講することができました。

昨年、新型コロナウイルスの世界的流行が始まり、日本でもリモートワークや各種イベントのオンライン化が進む中、井上智ジャズ講座は、対面とオンラインのハイブリッド型開講となってちょうど1年が経ちました。対面受講は毎回最大5名と人数を制限しての体制を維持しながら、オンライン受講生は全国各地から集まるようになりました。今夏の開講で、オンライン受講のみでStep1からStep3までの道のりを完走された方が初めて誕生し、感慨深いものがあります。画面の向こうで受講していただいた方にとっても、この1年は本当に大変な時間だったことでしょう。

Zoomを使ったオンライン配信では、オリジナル教材を画面で共有

 

 

井上智先生は、ギターこそジム・ホール氏に師事していましたが、10年以上も続けているこの講座のスタイルやエッセンスに関しては、ピアニストのバリー・ハリス氏の影響を強く受けていると言います。

バリー・ハリス氏作曲の’Nascimento’を演奏する井上智先生

 

 

Step3では、主にビバップ・スケールと呼ばれる、7つの音から構成される一般的な音階に1つ音を加えた8音スケールを学びます。しかし今回はカリキュラムを新たにし、全4回の初回はペンタトニックやブルース・スケールを主題材としました。特にペンタトニックは井上先生が「ユニヴァーサルな音階」と表する通り、ありとあらゆる場面で使えることを実践しながら体感しました。あるメジャーコード上でルート(根音)の長2度上の音を基とするメジャーペンタトニックがサウンドしたときの浮遊感は、たまりません。

2回目以降はビバップスケールに特化した実践講座となりました。今回4名の対面受講者はギター奏者が1人とピアノ奏者が3人で、各回90分という短い時間内でも弾き慣れないスケールに必死に向かい合いながら少しずつ攻略していく様子が見受けられました。

 

理論を演奏・実践しながら学ぶのがこの講座の最大の特徴

理論の解説に注力する井上智先生

学びを共にしたオンサイト受講生のみなさんと

 

 

「ジャズミュージシャンは理論についてみんな違うことを言う。それは、ひとりひとり独自の理論を築いてきたから。この講座は私の理論を伝える講座だけど、みなさんもこれから自分の理論を築いていくひとりひとり。これから自分の理論を創る、新しい扉を開いたんだ。」

 

井上先生の演奏や言葉は、いつも親しみやすく柔らかいのに、芯のある強さと懐の深さを感じずにはいられません。「自分の理論を築いて欲しい」という言葉は、この講座のStep1の初回とStep3の最終回に必ず井上先生が口にする言葉です。プロ・アマを問わず、この言葉を胸に秘めた多くの音楽家がひとりひとりのオリジナル理論によってワン・アンド・オンリーの音楽を花咲かせ、全国、世界各地で豊かな音楽の土壌が育まれていくことを願ってやみません。

文:竹田宗一郎(bf Jazz Schoolスタッフ)

 

 

井上智オフィシャルサイト
http://www.satoshiinoue.com/main/index.htm

井上智オフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/SATOSHIINOUE

【参考テキスト】相対音感をマスターするためのイヤー・トレーニング Vol.1
https://www.atn-inc.jp/products/detail13467.html

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