春の足音とともに始まり、桜の見頃を過ぎると幕を閉じる…毎春恒例、井上智先生によるジャズ講座セオリー&パフォーマンスStep1を今年も開講いたしました。
開講期間中には5月からの新元号が決まり、今回が平成最後の講座となりましたが、最後にふさわしくたくさんの方に受講していただき、たいへん盛り上がった講座となりました。
参加された方の内訳は、ギター2名、アルトサックス1名、テナーサックス1名、ピアノ6名。ピアノの方が圧倒的に多いのが一目瞭然です。もちろんピアノを6台用意することはできないため、やむなく2台に2人ずつ座っていただき、残りの2人には鍵盤ハーモニカの持参をお願いしました。当のご本人方は窮屈な思いをされていたことと思い、スクールのスタッフとして申し訳ない気持ちもありました。しかし、ピアノという楽器はバンドに1人しか居られないので、隣にピアニストがいることで新たな発見やコミュニケーションの形が生まれている様子がとても印象的でした。
Step1のテーマは三和音(トライアド)。講座の名前の通り、セオリー(理論)をテキストで確認して、声や楽器で音を出しながら(パフォーマンス)体感していきます。井上先生がいつも言うのは、「ギターやピアノは簡単に音が出るけど、自分の声で歌える音には説得力がある」「歌声はバロメータ―」。
何を学ぶにもまず歌うことから始まるのがこの講座の特長のひとつですが、今回は特に、受講者のみなさんの歌う姿に緊張がなくとても自然で、歌声がのびのびと聴こえてきました。
回を追うごとに和やかな雰囲気が増していき、たった1ヶ月あまりで講座が終わってしまうのが少し寂しい気持ちもしました。
また秋に、次のStepでお会いできるのを楽しみにしております。
毎度お馴染み、最終回後のお疲れ様会は金子健校長先生も加わり、ドラムレスのセッション大会。ドキドキ、感動、笑い、笑い、…そして笑いの爪痕、ときどき事故…。笑顔あふれる楽しい会になりました。
文:竹田宗一郎(bf Jazz Schoolスタッフ)