みなさまのおかげをもちまして
サマージャズセミナー@魚沼は今回で節目の10回目を迎えました。
今回も日本全国からジャズ好きが一堂に集い
音楽漬け・ジャズ漬けの3日間を過ごしました。
昨年とは打って変わって、連日ぐずついた天気でした。
とはいえ、本セミナーは全てのプログラムが室内で缶詰状態、
まさにジャズ漬けなのです。
楽器奏者の受講生のみなさんはビギナークラスを含む5つのクラスに分かれ
担当の先生の下アンサンブルへの理解を深めていきました。
ヴォーカルクラスのみなさんは2日目からの参加で
平賀マリカ先生の下、発声や発音を中心にジャズヴォーカルの技術を高めていきました。
私が今回スタッフとして参加させていただいたのは2回目です。
魚沼セミナーではお馴染みの顔だけでなく
今回は初めて参加される方がたくさんいらっしゃったように感じました。
各クラスで自己紹介から始まり、最終日ジャズ・フェスでの演奏で締めくくるまで
さまざまなストーリーがありました。
請謁ながら、ここからはスタッフである私がとても印象に残ったことを2つお伝えしたいと思います。
1つ目は、2日目の夜のセッション。
毎年夜のセッションは宿泊している旅館の宴会場をお借りして行っております。
そのため、簡易的なPAや電子ピアノなど、音環境は決して良いとは言えません。
そのせいもあって、初日の夜のセッションは程々の盛り上がりでした。
ところが、2日目のセッションではまるで別人の集まりかと思うほど熱演が繰り広げられました。
確かに、慣れや演奏技術の向上はあると思いますが
短期間でこれほど変化するものかと正直驚きました。
初日のセッションには参加しなかったある方が余裕綽々でドラムを叩いている姿や
また別のある方が強力なリズムセクションに乗って自由にソロを展開する姿は
数日経った今でも鮮明に思い起こされます。
おかげで、私も楽しく司会進行を務めさせていただきました。
みなさん、ありがとうございます。
そして2つ目は、ドラムの高橋徹先生が閉校式でおっしゃった言葉です。
自分の助言で演奏が劇的に良くなる人がたくさんいた。
それは、その人が常に音楽のことを真剣に考え
上手になりたいと思っている証拠だし
何よりもまず音楽が好きだということ。
徹先生、素敵な言葉をありがとうございました。
きっと受講生のみなさんの中にもこの言葉を覚えている方がたくさんいらっしゃると思います。
そして、今回参加された全員が、魚沼に行く前よりさらに音楽好き・ジャズ好きになったことでしょう。
最後になりましたが、魚沼セミナーに関わるすべてのみなさま
今回も充実感とともに終えられましたこと
節目の10回目を迎えられましたこと
心より感謝申し上げます。
そして、今回はこのセミナー直前に大きな災害がありました。
開催直前、関西地方は台風21号の暴風雨に見舞われ
立て続けに北海道では胆振東部地震が発生しました。
今回は大阪と北海道からお1人ずつ参加される予定でしたが、
災害によるライフラインや交通への影響によりやむなく参加を見送られました。
残念ながら魚沼でお会いできなかった御二方だけでなく
両地方にお住いのみなさんが少しでも早く日常を取り戻すことを、
私たちも東京から祈っております。
文:竹田宗一郎(bf Jazz Schoolスタッフ)